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コルソス島奇譚 Day3 ギルド結成 

 フレッドとドールセンが死人達を相手に戦っていた頃、地上では水平線の彼方に陽が落ち、13個の月が高々と空へと登って、地球やハルケギニアよりも、明るく地上を照らしていた――最もコルソス島は、オージルシークスの魔法により、雲間からわずかにしか、その恩恵に預かれなかったのだが。

 そのわずかな恩恵に預かった場所、波高亭では「腹が減っては戦ができぬ」と、統制されていた酒保がすべて開放され、1階の広間は、むくつけき傭兵達に溢れ、粗野な笑い声に満ちていた。

 その広間にはルイズの姿はなかった。疲れたから休みたいと言い残し、彼女は自室へと去っている。

 そんな彼女を見送った才人は、カウンターの片隅で目立たぬように飯を待っていた。

 フラワーはすでに、食事を始めている。彼女は神官の身でありながら、マナーとか、女子力とか、僧侶としての品位と言った物を投げ捨てているようで「はふっ、はふっ!」と、さながら欠食児童の様に、忙しなく口元に肉を押し込んでいた。

 その様子をつぶさに見ていた才人は、自分の事を棚に上げて「この娘絶対モテねーな」等と思っていると、目の前にイングリットの手によって、鹿肉が乗った木皿が才人の目の前にどん、と、置かれた。じゅうじゅうと、肉汁が音を立てて弾け、カップラーメンしか食べていない才人の食欲を、大いに誘っている。だが才人は、レアな焼き加減がどうにも気になって、手を付けられずにいた。

 ……ここは、日本のような衛生的ではない異世界なんだし、もうちょっと焼いたほうがよくね?

「これ、もうちょっと焼いてほしいんだけど?」

 イングリットに向かってそう言うと、カウンターに立っているシグモンドが意外そうに「鹿肉食べるの初めてか?」と、才人に聞いた。

「ああ、初めてだよ」
「そうか、鹿肉はな、焼きすぎると固くなって歯が立たなくなるんだ。このくらいの焼き加減がいいぞ」

 シグモンドは「香辛料はたっぷりとまぶしてある。ほら、たんと食え」と、才人にナイフとフォークを差し出した。受け取ったそれらの器具の柄は、粗末なクルミ材で出来ていて、長年使われたのだろうアカとべたつきに才人を顔をしかめた。

 ――親父、母さん。異世界は、臭く、汚く、危険な世界だったとです……。

 スーパーの袋に台所洗剤があったはずだから、食べ終わったら親父さんにあげようと、才人は固く誓った。

「サイトー、食べないなら、アタシが食っていい?」

 物欲しそうなフラワーの声が才人の耳に突き刺さる。およそ懲りるという事を学習しない男、平賀才人のいたずらの虫が、再びむくむくと湧き起こった。才人は、フォークを肉に突き刺し、フラワーの目の前でくるくると見せびらかして言った。

「3回犬みたいにくるっと回ってワンって鳴くなら、くれてやってもいいぜ」

 フラワーは、ニヤリとワラって言い返した。

「へぇ……それだけでいいんだ?」
「ごめん、マジでごめん!」

 才人はソッコーで土下座した。

 二人して、そんなバカなやり取りをしていると「君がサイト君か」と、若い男が話しかけてきた。

 才人が振り返ると、若いエルフが立っていた。銀髪を無造作に後ろに流して、金糸の混じった紐で結わえている。纏っている茶色のローブは、細かい刺繍が施され、手間暇と金はかかっているが、その服を見る者の目にやさしい色合いで、この青年を上品かつ穏やかに演出していた。

 ハウス・チュラーニの貨物商、リナールだった。

 リナールはスツールに腰掛け、シグモンドにガランダ氏族ハウス・ガランダの印の入った蒸留酒を頼んだ。

「私はリナール・ド・チュラーニ、商人をやってるんだ。君が色々と珍しい物を持っているという話が聞こえてきてね」

 お近づきに1杯……と、シグモンドに頼んだ、蒸留酒が才人の目の前に現れた。

「いくつかの品を見せてもらえないだろうか、私が気に入ったものがあれば、ぜひ買い取らせてもらいたいんだが」

 チラリと自分の隣に座ったエルフを見やると、見目麗しい男ではあったが、その表情には、隙あらば骨までしゃぶりつくしてやろうといった、傲岸さに溢れていた。

 眼の前に置かれた極上の蒸留酒を、ぼんやりと見つめながら、ため息をつきたくなるような、悲しい気持ちで、才人は鹿肉の咀嚼を続けた。

 どうして俺が知り合うエルフは男ばかりなのか! 陰気で「オレはクソ真面目な男だ」と言わんばかりのムッツリとした表情しか浮かべないエルフとか、お酒を奢ってくれるのはいいけど、狡辛そうなエルフとか……エルフといえば、美人て相場が決まってるじゃん! 巨乳のオネーサンを紹介してくれ!」

「かまわない。『影の館』の綺麗どころを君に紹介しよう」

 アレ?

 才人は思わず、本音を口走っていた。

「サイト、今の発言はアタシに対する挑戦だな?」

 フラワーはボディビルダーのように、腕を胃の前で組み、二の腕の筋肉とついでに胸の肉を盛り上げた。   


 才人が鹿肉を食べ終わっても、酒場はまだ喧騒が続いている。むしろ酒が入って、より喧騒はましていた。その場にジーツ達3人組と同じく3人組のラース、そしてキンザザ、ディックの姿はない。今頃彼らは、ワインカーヴの中で、明日の戦いに備えて、調査と準備をしているだろう。

 シグモンドとイングリットは才人からもらった洗剤で、うれしそうに油汚れを落としている。「温めのお湯で洗うと、より汚れが落ちるよ」という才人の助言も、彼らは素直に聞き入れた。

「そっかー、リナールさんは商人なのかー。……エルフってさ、森の中で弓を持って、自然と共にのんびりと暮らしてるものだと思っていたよ」

 才人のその答えがよっぽどツボに入ったらしい。リナールは声をあげて笑い出し、笑いすぎて涙が出る始末だった。リナールはハンカチで涙を拭って「いや、すまない、失礼したね」と、続けて言った。

「サイト君が想像するようなエルフは、4万年も前の昔、我々が古代巨人族の奴隷として飼われていた頃の話だよ。或いはゼンドリックの奥地に住まうドラウ達だな」

 リナールは蒸留酒を呷って喉を潤し、さらに続けた。

「都市に住まう我々は、もはや奴隷ではない。現代を生きる文明人として、高い技術と高邁な精神を持っている。中でも我がハウス・チュラーニは文化の担い手でもあるんだよ」

 リナールのその言葉に、才人は「そうなのかー」と関心していたが、リナールの語る情報に若干の偏りがある、と、感じたフラワーは、横から才人に口をだそうとしたが、

それよりも早くリナールは「シグモンド、こちらのお嬢さんに蒸留酒と肉を」と先手を打たれた。

 フラワーは素直に買収されることにした。彼女は神とお金の次に愛する肉にありつけた幸運を、信仰する神、コル・コランに感謝したのだった。


 才人は、ガランダの蒸留酒を口にした。マッカランなど比べ物にならない咽返りそうな程の強い酒だったが、喉を焼き尽くした後に残る芳醇な香りと、多幸感が才人を打ちのめした。ぽやんとした脳で、リナールの言う珍しい物について才人は考えた。

 こちらへ持ち込んだスーパーの袋を漁れば、何かと出てくるだろうが、才人はまず、自分の才人からお金を取り出すことにした。学校で、友人が海外に旅行したと言って、外国の硬貨や札を見せられ、クラスメイト達の関心を引いた事を思い出したのだった。海外旅行などに縁のない才人にとって、外国のお金という物は、ネットの検索画像を見ただけでは、得ることの出来ない経験であり、もうひとつの現実だった。
 
 それは才人の心に強い印象を残していた。

「あっちのお金はどうかな? 珍しいと思うんだけど」

 才人は財布から、これが1円、5円、50円、100円、500円……と、硬貨を取り出しリナールに見せた。日本円の穴の開いた硬貨は、リナールだけではなく、賄賂替わりの肉を平らげたフラワーも珍しそうに見ている。

「でかい単位のお金はこっち」

 才人は、夏目さん、新渡さん、福沢さんを財布から召喚した。 
  
「これは紙……なのか?」

 日本の高い印刷技術の粋を見たリナールの顔は、驚愕に彩られていた。対して才人の顔は「地球ナメんなファンタジー」といわんばかりのドヤ顔である。先程リナールの真似をして呷ったハウス・ガランダの蒸留酒による多幸感が、才人の気を大きくしていた。

 今までの傲岸な表情は鳴りを潜め、真剣に札を見るリナールに気を良くした才人は、足元においてあったリュックサックからノートPCを取り出し起動した。ピポッと電子音が鳴り、ハードディスクがカリカリと音を立てて駆動する。ディスプレイに映ったXPの文字を見て、フラワーはヒューと、感嘆の口笛を吹いた。

 コレはいったいどんなアーティファクトなんだい! 

 この少年といると退屈しないね、とフラワーは目を輝かせた。

 才人は、マイミュージックの所から適当なwmaファイルを選び、ノートPCのボリュームをいじって音を最大化して再生させた。スピーカーから軽快なバイオリンとアコーディオンの音が流れはじめ、それを聞いた傭兵、冒険者たちはマグを搗ち合わせ、乾杯と叫んだ。次の瞬間、暴力的なドラムとギターが大音量で流れ、その場にいた誰もがギョッとして、才人達を見た。が、今の自分達の気分に合ったノリのいい曲が始まったと理解すると、多くの者が「乾杯!」と、再度マグを鳴らした。別に才人が歌っているわけではないのだが、銅貨がおひねりで飛んでくる。才人は液晶ディスプレイの蝶番を折りたたんで、飛んでくる銅貨からノートPCを守った。

 奇しくも、たまたま才人が選んだ曲は、フィンランドの森に住む妖精が酒場で飲んだくれるというものだった。

 無論、歓声をあげる者達ばかりではない。明日が総攻撃と知らされ、お通夜の如く、暗い雰囲気の者達もいる。彼らは、暗く淀んだ瞳で、馬鹿騒ぎに浮かれる彼らを軽蔑していた。浮かれる雰囲気に耐えられなくなったのか、その場から、男が一人出ていった。

 リナールは自分の側にある、黒い箱から大音量が流れ始めたのに再度驚嘆し、この少年は絶対に手放すべきではないという事を確信した。
  
 曲が終わる頃に、波高亭の入り口の扉が開き、ミウリとルクセンが入ってきた。店内の盛り上がりに目を丸くしたものの、ルクセンは「士気が高くなるなら結構なことだ」と破顔した。
 
「全員聞いてくれ」

 曲が終わり、再度才人が何か別の曲を再生しようとしたが、リナールが止めた。

 ルクセンの言葉に、全員が静かになった。

「知っての通り、明日からは反攻作戦が始まる。明日に備えて程々のところで切り上げてくれ。それから、ハウス・リランダーのミウリからも話がある」 

 ルクセンはミウリに目配せすると、ミウリが頷き、酒場の奥まで聞こえるように声を張り上げた。

「リランダーのミウリだ。今から君たちに伝えるのは、ほぼ決定事項なんだが、まだ外部には発表されていないものだ」

 ミウリの、ややもったいぶった言い方に、彼らは怪訝な表情を浮かべていた。

「ハウス・リランダーは、有力な冒険者に飛空艇を貸し出すことになった。君たちの命令一つでどこへでも行く船だ」

 その言葉に驚きの声が広がった。ミウリはさらに言葉を続けた。

「ただし、条件がある。各竜紋氏族ドラゴンマーク・ハウスに利益をもたらす者と認定される事。各竜紋氏族ドラゴンマーク・ハウスからの申請があって、船は貸し出される。次に、その船を動かす船員や船長を雇える程の利益を定期的に出せる事。これは各竜紋氏族ドラゴンマーク・ハウスと、その冒険者達との交渉次第だがいずれにせよ無料ではない。次に冒険者個人にではなくギルド単位で貸し出すことになるだろう」

 ギルド単位? と疑問の声が湧き上がった。

「そう、有力な冒険者ギルドに貸し出されることになる。個人でできる事などたかが知れているからね。信頼できる仲間を集めろって事だよ。貸し出される最初の船は、スパロー級ウィンドスピア号になるらしい。ギルドの名声や加入人数が大きくなれば、ボルト級ストームグローリー、ファルコン級ウィンドスピア、以下、テンペスト級、グリフォン級、タイフーン級と船の大きさも変わってゆくことになるだろうね。そして、最後に、船の移動範囲はあくまでゼンドリック大陸とその周辺のみだ。戦争が終わったばかりなのに、五つ国周辺を下手にうろつくと撃ち落されるからね」

 ミウリが言い終えると、質問がある、と、ある傭兵らしき男が挙手をして発言を求めた。

「船にはどれだけの武装が許されるんだ? 例えば盗賊共に追い立てられちまった時に、空から秘術火砲の支援砲撃なり、下部ハッチからの爆雷投下なんかしてくれるのか?」

 男がそうミウリに質問すると、どこからともなく「水飲み百姓からイモ盗んで追いかけられて助けて母ちゃんってか? ダセぇ奴だぜ」と野次が飛び、辺りが野卑な爆笑に包まれる。野次られた方も「違えよバカ、こちとら東部戦線の生き残りだぜ。空爆や支援砲撃のありがたみをよく知ってらぁ」と笑いながらかえした。

 ミウリは男の質問に答えた。

「あくまで貸し出すのは民間船だよ。先程も言ったけど、飛空艇の行動範囲に五つ国周辺が許されていないのは、まだ交渉してないというのもあるけれど、空の怪物対策に、とはいえ、武装した船がうろつくのは問題なんだ。これから先も許可はされないだろう。下手にうろちょろすればワイヴァーンに蜂の巣にされるかもしれないよ」

 ミウリの言葉に質問者は「やだやだ、おっかねえ」と首をすくめた。

「君等が望めば、ハウス・デニスは君たちを推薦する。明日の戦、なにがなんでも生き残れ」

 ルクセンがそう締めくくると、彼ら全員が雄叫びを上げた。

 今日までの鬱屈した日々が終わる。明日で全てが決着する。

 辺りはすぐさま「おい、オレと組まねえか。いい目見られるぜ」と勧誘合戦が始まった。ギルドの人数が多ければ、それだけ大きい船に乗れるとあって、利に敏い彼らの目と声は真剣だった。

「そうそう、大事な事を忘れるところだった」

 ミウリが発言すると、再び辺りが静かになった。

「あそこにいるハウス・チュラーニのリナール君から諸君へ差し入れがある」

 ミウリがそう発言すると、彼らの視線はリナールへと注がれた。注視されたリナールは、突然の自体に混乱し、ミウリを訝しげに見た。

「この3ケ月で、ありあわせの材料と術師をかき集めて秘術火砲をつくりあげたそうだ」

 ミウリの言葉は途中から歓喜の雄叫びにかき消され、それは波高亭を揺るがし、村の外にまで広がった。  





「くそ! どこから漏れたんだ!」

 ソウジャーン号の甲板後部にある船長室で、一人のエルフが荒れていた。

 伊達男を気取るリナールだった。が、怒りのあまり、額には青筋が浮かび、眉間には皺が寄っていて、伊達男の名は、現在休業している様だった。対照的なのは、卓上に置かれた小さな鏡を見ながら、慣れた手つきで自分の牙にヤスリをかける、カトゴスだった。

 ハーフ・オークにとって、牙は命である。男も女も顔の美醜以前の問題で、その美しさ、或いは勇壮さで、その人物の価値が決まる。武人であれば、折れた牙は勇壮の功、輝ける誉そのものであったし、その折れ方如何も評価の対象になる。盆栽における繊細で美しい枝ぶりの様に、細すぎず、太すぎず、優美で、手間暇のかかった白い牙こそが、商人であるカトゴスにとっての誉であった。

「落ち着けよ、リナール」

 しばらくは誰も近寄らないようにと厳命した船室に、ごりごりと音を響かせながら、カトゴスは、リナールを窘めた。

 呑気に、自分の牙いじりに精を出すカトゴスを、忌々しげに睨みつけながらリナールは言った。

「君はわかってない! アレはまさに虎の子なんだぞ。ハウス・フィアランを出しぬくチャンスなんだ。それを君はむざむざ捨てろというのか!?」
「リナール、おまえさんの言うとおりだ。異論はない」

 だったら! と、リナールは激高しかけた。カトゴスはそれを制して言葉を重ねた。

「だが、しかし……だ。ここを出なければ、虎の子が意味をなさないのは事実だろう?」
 
 正論である。正論であるが故に、リナールはその言を受け入れがたいのだった。

「ここは我らのことわざで言う『肉より骨』で行こうじゃないか」

 あえて日本のことわざで言い換えるなら『損して得とれ』と、言ったところだろうか。

「そのサイトとかいう坊ちゃんは金になりそうなんだろう? ここで秘術火砲をすり潰してでも、確保すべき人物だと思うがね」

 リナールは黙り込んだまま、カトゴスの言を考えた。

 あの紙の印刷技術に、魔法を使わずに音楽を奏でる箱! あれはこの世界で誰も持っていない技術の塊だった!  

 彼を使えば、エンターテイメントの分野でハウス・フィアランに遅れを取っているハウス・チュラーニは、ハウス・フィアランを出し抜く事は可能かもしれない。サイト・ヒラガという少年が、まさに金のなる木である事は疑いようのない事実であった。彼を活用してより巨額の資金を得ることが可能になるのは間違いない。秘術火砲を作るのに使った資金等、あっという間に回収できるかもしれない。だが、それには、コルソス島を脱出する事は絶対条件だ。足止めされたせいで、グイラン城塞の攻略はすでに3ケ月も遅れている。ここでコルソス島の問題を解決しない限り、予定は遅れる一方なのは間違いなかった。

 リナールの腹は決まった。

「……事ここに至っては仕方がない。このまま待っても救援の見込みもないようだ。君の意見に同意する。使えるものは何でも使うべきだな」
「だろう? しかし、まあ……こうしてみると、うちの占い婆さん達は、こうなる事が見えていたのかもしれないな」

 カトゴスは感慨深げに言った。

 リナールはそんなカトゴス見て「単なる偶然だろう」と返す。

「いやいや、占術というのは一概には馬鹿にできんということだよ。うちらの婆さん達は特にな。まあ、いきなり秘術火砲を作れと下知があったときは、とうとうボケたのかと思ったもんだが」

 リナールはカトゴスの言に耳を疑った。

「……ちょっと待て。依頼をしたのは我がハウス・チュラーニだったはずだが?」
「いいや、婆さん達の下知が先だよ。作ることのできる人材を揃え始めた矢先に依頼があったのさ。お前さんの所ではなく、最初からここで使えという事だったのかもな」

 カトゴスは、ニヤリと笑った。その笑みはまるで、やっと種明かしができると、安堵した手品師の様だった。






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